最近弊社でもモーター関連のお引き合いを頂くことが多くなってきましたので、モーターについて書いてみたいと思います。
本日は「モーターとは何か」という基本に立ち返って考えてみたいと思います。モーターとは何かということを一言で言うと、”電気のエネルギーを機械のエネルギーに変換するもの”ということになります。
変換の考え方をできるだけシンプルに著したものが以下の図です。電気のエネルギーは電圧(V)×電流(A)です。対する出力側の機械エネルギーはトルク(モーターを回そうとする力)×回転数になっています。どのくらいの力がどのくらいのスピードをもっているかということですね。
さて、モーターのエネルギーというとF = BLⅠが有名です。モーターの力は、B(磁石の強さ)とL(モーターの大きさ)とI(電流)に依存するという法則です。
弊社が得意としている小型のDCモーターの場合、ブラシレスモーターの一部などは特殊なので異なりますが、ステータには永久磁石が利用されている場合がほとんどです。また、モーターの仕様上流せる電流値も上限があり、モーターのサイズについても一度作ってしまえば変更は効きません。つまり、小型DCモーターは一度選定してしまうと、仕様を離れたパワーを出すのはなかなか難しいということですね。
モーターの仕様ををベースにもう少し出力を上げたいというご相談を頂くことも多いですが、モーターの大きさが規定されてしまうと、磁石を少し強いものに変えたり、巻き線の密度をス個挙げたり、巻き線の太さを若干変えたりと微調整の範囲での修正が主な対処となります。それでもせいぜい20%くらいまでの改善が限界です。
弊社では様々な小型DCモーターを扱っておりますので、お探しのモーターがあればいつでもお声がけ頂けますと幸いです。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。