【ULマークの落とし穴】ダイレクトサポートマークについて

 

 今回は基板についているULマークについてお話したいと思います。今回はULマークについている三角のダイレクトサポートマークについてです。

 

 

 

 ダイレクトサポートマークは以下の様な形です。ULマークをつける機会は多いと思いますが、単純に「UL有」、「UL無」として判断することが多く、ダイレクトサポートマークの有無について考えることも少ないと思います。

 

 ダイレクトサポートマークは、UL社のサポートを受けられることを示すものですが、すべてのUL取得基板が同じように利用していいわけではありません。

 

 

 

 世の中には

 

・ダイレクトサポートマークを利用していいUL

 

・ダイレクトサポートマークを利用してはいけないUL

 

 の2種類があるということです。

 

 

 

 ダイレクトサポートマーク不可な基板であっても、ULの認証はしっかりとれているわけで、ULマークを付与すること自体には何ら問題はありません。

 

 

 

 ダイレクトサポートマークはUL認証の際に同時に付与されることもあれば個別には付与されないこともあります。この判断は工場の監査員が行っているようです。ダイレクトサポートマークをつけていいULなのかそうでないのかを確認するのは簡単です。イエローカードを見れば一目瞭然です。

 

 

 

 

 

 以下はUL社のHPで確認したイエローカードです。

 

 現在、ULの取得状況については、申請すれば簡単に検索できるようになりました。便利な時代になりましたね。

 

 

 

 こちらはあるULの状況ですが、右端に赤で書かれた「DSR」という部分があります。こちらがダイレクトサポートマークの利用可否です。利用が可能な場合には「Yes」、不可の場合には「―」が記載されています。このUL認証をベースにした基板ではダイレクトサポートマークは使ってはいけないということです。

 

 

 

 PDFでイエローカードを確認される場合にもDSRの項目の記載はございますのでこちらでももちろん確認は可能です。

 

 

 

 ダイレクトサポートマークが不可である基板について、DSRをどうしてもいれたいとういう場合には、個別にUL社に申請が必要になります。

 

 

 

 弊社では多くの中国基板メーカーと取引がございますが、ULの取得状況等についても確認を取って安心してお客様にご利用いただけるよう対応して参ります。

 

 

 

 本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。