何かお役に立てればと。
今回は、UL796のマーキングにつきましてお話しします。
UL認定品として出荷する基板には、要求されている情報(下記)を、
判読できるように、かつ永久的に製品にマーキングしなければなりません。
プロセジャーのセクションジェネラルのマーキングに関する記述に規定されている方法、
および大きさで、エッチング、印刷、ソルダーマスクでのマーキング、
非導電性インクでの印刷などによりマーキングをする必要があります。
下記必須項目をマーキングするためのスペースは「最低2.5mmの高さと充分な長さ」と定義されています。
上記スペースがない場合は、最小出荷単位の容器、またはパネルの状態で出荷する場合は、
パネルの枠に全ての必須項目をマーキングしてもかまいません。
マーキングの必須項目は下記です。
a) 英文会社名またはトレードマークかトレードネーム(ULのファイル番号を含む)
b) タイプ名
c) 工場コード、複数の工場がある場合、最終出荷工場の工場コードとなる。
d) ダイレクトサポート▲
プリント配線板が活電部のダイレクトサポートに適することを表示するために、デルタ記号▲を明確に永久的に表示するか、
または、活電部のダイレクトサポートに適するフレキシブルプリント配線板に限定して付けられたタイプ名を用いなくてはならない。
ダイレクトサポートに適している基板ごとに別のタイプ名をつけている、または一つのタイプ名の下に認定されている材料が全て、
ダイレクトサポートの要求を満たす場合はダイレクトサポートのマークは必須ではない。
e) 燃焼クラス(オプショナル)
燃焼クラスのみの認定には2009年6月15日規格改訂以前は、燃焼クラスをマーキングすること必須であったが、
改訂後は燃焼クラスのみは別タイプ名をつけることになり、燃焼クラスをマークすることは必須ではなくなった。
f) CTI(オプショナル)
使用しているベース材料のCTIを“CTI-X”(XはCTIのPLC値)をつける。
1つのタイプに複数のベース材料が使用されている場合はそのベース材料の中で、
一番低いPLC値(PLC値の数字が大きい)を表示するか、それぞれ別タイプ名とする。