元回路屋でございます。
今回も『GND』のお話です。
電子回路の動作に於ける全ての基準となるのが「GND」であります。
と同時に、各信号や電源のリターンパスとして使用されており、「電流が流れる」ということを意味してます。
基板上の導体は必ずインピーダンスを有しており、インピーダンスに電流が流れると電圧が発生し、
「GND」の電位が一定では無くなってしまいます。
この時発生する電圧が【ノイズ】となってしまいます。
因みに「リターンパス」とは、リターン電流の経路のことです。
ノイズの発生を抑える為にはインピーダンス・インダクタンスを低く抑え、
共通インピーダンスを無くすことが重要となります。
具体的には、GNDパターンを「太く・短く・ストレート」にすることで実現させます。
ここで言う「ストレート」とは、GNDパターンをループさせないと言う意味となります。
「GNDループ」とは、GNDパターンが円環になっていることを指し、
この円環パターンがノイズ発生の一因となってしまうのです。