元回路屋の出番がやってまいりました。
今回は「メモリ(RAM)」のお話です。
最近のPCなどのメインメモリには「DDR3」が使用されております。
これは「Double-Data-Rate3 Synchronous Dynamic Random Access Memory」の
略となります。
その前に主流だったDDR2からの主な変更点といえば、動作電源電圧の低電圧化。
それに伴うバスの高速化が上げられます。
が、アートワーク屋として気になるな変更点と謂えば「フライバイ」方式の
採用という点が上げられます。
DDR2では、複数のメモリが存在した際には、
CPU(メモリコントローラ)~各DDR2デバイス間パターンは
等長配線をする必要がありました。(トーナメントトポロジー)
しかしDDR3ではフライバイトポロジーを採用したことにより、
CPU(メモリコントローラ)~各DDR3デバイス間パターンを全て等長配線する必要が
なくなりました。
このフライバイトポロジーとは分かりやすく言うと「一筆書き配線」ということです。
この方式の採用により、各デバイス間の等長配線を実現させる為、部品配置時に
細心の注意が必要でしたが、配置の自由度が上がりました。
その反面、インピーダンス制御信号・差動信号の増加・クロックの高速化・低電圧化など、
気を使わなければならない箇所も増えたので、決して配線作業が楽になった訳では
無いのですが。。。
技術の進歩は止まりませんが、老化も止まりません。
困ったモンです。orz