お久しぶりです、淺原です。
これまで長い前置きをご拝読頂きありがとうございました。
さて、今回は手前味噌とはなりますが、当社設計部の話をしたいと思います。
その前に「パターン設計者」とは、という概念的な観点で話していきたいと思いますが、
俗にいうパターン設計とは指定された基板外形に対して位置指定の部品を配置し、
さらにネットリストを基にその他の部品をおいて、
あとは配線してシルク印刷やレジスト開口、メタルマスク開口データを入力して
製造データ作成までを行う、という作業をCADを使用して行う事をさしますが、
ではそれだけで良いのか?というと私はそうは思いません。
回路の知識は回路設計者には劣るものの、重要な配線、
特殊な配線をしなければならない信号を回路図から読み取れなければならないでしょう。
でも、そこまではどの設計者もある程度は出来て当然と思いますが、
当社の特色として「製造を加味した設計」ということを強くアピールしたいと思います。
治具基板や試作レベルであれば、国内で基板が出来ればいいと思いますが、
製品として量産を考慮した場合はいろいろな注意点が必要になってくると思います。
注意点というよりもお客様のニーズにどうお応えするかですね。
まずは、お客様が大変興味をしめされるのは「価格」だと思います。
(安かろう悪かろうでは本末転倒ですので、品質は当然の条件の下でお話します)
ではどのような事が価格に影響するのでしょう。
基板の大きさ、層数、使用VIA、製造枚数、製造国
すぐに思いつくのはざっとこんなところでしょうか。
それでは次回は当社の設計の特色を交え、いかに低価格でご提供できるか、をすでに
他の者の記事で説明していることもあるでしょうが、パターン設計者の視点から
ご案内したいと思います。