今回は、元回路設計屋が担当させて頂きます。
回路設計屋の時は「マイコン屋」であった私。
やはりマイコン屋としては「クロック」の話をしなければなりません。
マイコン搭載基板にとって、電源同様、クロックは動作の根源と言える信号であり、
マイコンの全てのタイミングはこの信号によって生成されております。
このマイコンの動作に不可欠な信号であるクロック信号は、
水晶振動子・水晶発振器により発生し、マイコンへと供給される場合がほとんどです。
この水晶振動子・水晶発振器という素子。
その名の通り、水晶片が内部に固定・封印されており、この水晶という物質が持つ特性を
利用し、クロック生成させております。
その特性とは、「水晶に電圧を掛けると変形し、一定の周波数で振動する」
というものです。
振動する周波数は、水晶の厚み・切断方向・電極の取り付け位置などによって、
様々な値を設定出来ます。
ありとあらゆる電化製品に使用されており、
水晶デバイスを使用していない電化製品の方が少ないのではないでしょうか?
時計・パソコン・携帯電話・スマートホン・テレビ・ステレオ・ゲーム機・デジカメなどなど。。。。
洗濯機や炊飯器にも使われています。
今や水晶デバイス無しでは私たちの生活は成り立たない時代となっております。
【次回へつづく】。。。。。